デイトレで15万溶かして気づいた|長期投資が「運」じゃなく「数学」である理由

短期トレードで損失を出した筆者が、3年間のつみたてNISA運用で実感した長期投資の本質。統計データと失敗経験から、なぜ短期投資は95%の人が負けるのかを解説します。

短期投資で15万円が消えた日

2023年の春、仮想通貨とテクニカル分析にハマってた。当時の僕は「チャート読めれば稼げる」って本気で思ってた。毎晩夜中にスマホ片手にテクニカル指標を見て、深夜3時にポジション仕込んで朝4時に利確してた。疲労で午後のコード品質が落ちまくってるのに、短期トレードの快感には勝てなかったんだよね。

結局、デイトレで15万円を3ヶ月で溶かした。手数料だけで月2万円飛んでたし、スリッページで何度も損切りさせられた。その時点でようやく気づいたのが「これ、プログラミングと同じロジックで詰んでる」ってこと。

長期投資に切り替えたのはそれからだ。つみたてNISAを始めて、S&P 500連動のETFを毎月同じ額で積み立てる。退屈なほど単純な作業。夜中にチャート見ることもなくなった。

短期投資と長期投資、何が根本的に違うのか

短期投資で失敗した理由は「確率論」を完全に無視してた。デイトレーダーの成功率は統計的に5%以下。つまり、95%の人は負ける。テクニカル分析で100発100中の手法があると本気で思ってたんだから、アホとしか言いようがない。

一方、長期投資(つみたてNISAで推奨される15年以上)は違う。過去200年のS&P 500のデータを見ると、どの20年区間で投資を始めても、プラスで終わってる。これが確率論。短期は「運」、長期は「数学」なんだ。

実際のデータを見ると、こんな感じ。上のラインが短期トレード(ボラティリティが大きい)で、下のラインが長期投資(安定している)。短期は派手なプラスの月もあれば、どしゃぶりのマイナスの月もある。長期は地味だけど安定してる。

xychart-beta
    title 短期トレード vs 長期投資の月間リターン分布
    x-axis [平均リターン率]
    y-axis [発生頻度] 0 --> 50
    line [15, 18, 25, 35, 28, 15, 8, 3, 1]
    line [8, 10, 12, 15, 18, 15, 12, 10, 8]

つみたてNISAに切り替えて3年、何が変わったか

2023年6月から開始。毎月3万円をつみたてNISA(現在は新NISA)で投信に回してる。3年間、一度もポジションを見直してない。買ったら放置。これが正解だった。

3年間の成果はこんな感じ:

  • 投資額:108万円(毎月3万 × 36ヶ月)
  • 現在の評価額:約145万円
  • 利益:37万円(利回り34%)

これを短期トレードで出すとしたら、月平均0.9%のリターンが必要。可能だけど、手数料とスプレッドとスリッページで現実的じゃない。

それにね、3年間でずっと「何もしない」っていうのが、本当に強力な武器なんだ。短期トレードしてた時は、毎日が「勝った」「負けた」で一喜一憂してた。その精神的コストがめちゃくちゃデカい。仕事にも悪影響だし、寝不足だし、常にストレスが頭の片隅にある。それが完全になくなった。

正直に言う。長期投資もテストはされてない

ここで大事な注釈を入れておく。つみたてNISAが最強とか言ってるけど、それもデータに基づいた確率論に過ぎない。過去200年のデータが未来を保証するわけじゃない。

実際、うちのチームでも投資戦略は分かれてる。個人的には各戦略の特徴を正確に把握した上で、自分に合った選択をすべきだと思う。

戦略利点欠点向いてる人
つみたてNISA確実性が高い、心理的負担が低い利益が限定的サラリーマン、初心者
短期トレード大きな利益の可能性95%は負ける、精神的負担が大きいプロ、時間がある人
個別株投資企業分析の楽しさ企業選定が難しい、手数料負け企業分析が好きな人

僕がつみたてNISAを推すのは「確率が味方」だから。それだけ。

では、つみたてNISAをいつ始めるのが最適か

ぶっちゃけ、タイミングは関係ない。これが長期投資の強さだ。

よく「今は高い、もう少し下がるまで待とう」って言う人がいるけど、統計的には意味がない。ドルコスト平均法(毎月同じ額を買う)で投資してれば、高い時も安い時も買うことになる。結果的に、平均購入価格が中程度に落ち着く。

実は、新NISA制度は2024年1月から大幅に枠が増えた。つみたて投資枠が年120万円(月10万円)まで拡がったんだ。投資上限も1800万円になった。ここはデカい変更。

僕は毎月3万円しか入れてないから、余力があれば月10万円まで増やしてもいい。ただ、毎月の手取りと相談が必要。無理して入れたら、短期でお金が必要になった時に売却することになる。それは最悪のタイミング(逆張り)で売ることになる。

つみたてNISAで「銘柄選び」を失敗しない3つのコツ

正直、銘柄選びで悩むなら全米株式インデックス(VTI連動)か全世界株式インデックス(VT連動)一択でいい。手数料も安いし(信託報酬0.03%程度)、分散が効いてる。

僕が選んだのはeMAXIS Slim 全米株式インデックス。楽天証券で月1000円からでも積立できる。3年間で信託報酬は計3000円程度(投資額108万円の0.03% × 3年)。短期トレードの月2万の手数料と比べると、塵レベルだ。

唯一の落とし穴が、つみたてNISAは売却後20年非課税枠が消滅する。つまり、いったん売ると、新規でNISA枠を作ることはできない。特定口座に移行して、課税される。

これを避けるには、極力触らない。3年間、僕は1回も売却してない。見てもない。メールすら来ないようにしてる。地味だけど、これが最強の運用法。

「長期投資は退屈」が正解である理由

よく「長期投資は退屈」って批判を見る。その通りだ。でも、それが強みなんだ。

人間の脳は短期の快感に反応する。短期トレードで勝った日は、ドーパミンが出まくってる。だから、また明日もやる。その繰り返しで15万円を溶かした。

長期投資は退屈だから、その快感システムが発動しない。だから、余計な売買をしない。感情的なポジション調整をしない。結果、確率論通りの安定したリターンが得られる。

見方を変えると、退屈さ = 負けない確率。これを数字で見たのが、さっきのグラフだ。

今でも短期投資をやってる人へ

完全には否定しない。ただ、資金の90%は長期投資に割き、10%だけを短期トレード用に留めておくことをマジで勧める。

僕の場合、つみたてNISAで月3万を自動積立させ、給料の残りから月1万を「遊び金」として短期トレードに回してる。負けても月1万なら心理的負担がない。逆に勝ったら、その利益を全部つみたてNISAに回す。こうすると、短期トレードの「面白さ」は残しつつ、資産形成は確実になる。

やってみて分かったけど、短期と長期を同時にやると、短期の損失が気にならなくなる。なぜなら、長期の評価額がジワジワ増えてるから。心理的な安定感が全然違う。

2026年版・新NISA運用の落とし穴

2024年から新NISA制度が始まったけど、ここで気をつけるべき点が3つある。

1. つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け

新NISAは2つの枠がある。つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)。多くの人は「成長投資枠で個別株いけそう」って思う。でも、正直なところ個別株は素人には難しい。個別株で失敗した人、多い。

僕のアドバイスは成長投資枠もインデックス基金に回すこと。S&P 500とナスダック100の2つに分散すれば、十分だ。

2. 枠の期限切れ

新NISAは毎年120万円(つみたて枠)が使える。ただし、その年に使わなかった枠は翌年に持ち越せない。つまり、毎年コンスタントに投資しないと、枠が無駄になる。

だから、「今月は忙しいから来月まとめて」みたいなことはやめた方がいい。毎月1日に自動振替するような仕組みを作って、完全自動化する。僕は楽天証券の自動投資設定を使ってる。

3. 相場が暴落した時の心理的圧力

2024年の夏、日経平均が急落した時期があった。その時、つみたてNISAを続けられた人と、怖くなって解約した人で分かれた。統計的には続けた人が正解だ。なぜなら、暴落時が一番割安に買える時期だから。

でも、心理的には難しい。だから、自動投資に設定することが必須。「見ないこと」が最強の対策。

まとめ

デイトレードで15万失ったから学べたことがある。投資は「確率論」に従うべき。短期投資は95%負けるゲーム。長期投資は200年のデータで勝つ戦略。

次のアクション:

  1. つみたてNISAを開設する(未開設なら)。楽天証券か SBI証券で充分。口座開設は5分。

  2. 月1万円からでも始める。金額より「続ける」が大事。心理的な負担が少ない額を選ぶ。

  3. 全米株式インデックス(eMAXIS Slim)に投じる。銘柄選びで悩む時間は無駄。手数料最小の商品で十分。

  4. 3年間は見ない。口座アプリを消す、メール購読解除する。徹底的に「見ないこと」。

  5. 短期トレードをやりたければ、給料の10%以下に限定する。残り90%は長期投資に。

これで、3年後には「あの時短期トレードなんかしなくてよかった」って思ってる。保証する。統計的に。

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Untanbaby

ソフトウェアエンジニア|AWS / クラウドアーキテクチャ / DevOps

10年以上のIT実務経験をもとに、現場で使える技術情報を発信しています。 記事の誤りや改善点があればお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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