生命保険を月8000円削減した話|30代独身エンジニアが見直して気づいたこと
FPの家計診断で発覚。月12000円の保険が実は過剰だった。3ヶ月かけて必要保障額を計算し直して、月8000円の削減に成功した実体験を語ります。
家計診断で気づいた、謎の生命保険料
先月、FPに家計診断してもらったんですよ。その時に衝撃を受けたのが、生命保険の保険料。月12000円払ってたんですけど、「これ、本当に必要ですか?」って聞き返されてしまった。
そこから3ヶ月かけて、自分の家計と人生設計に合わせて保険を見直したんです。結果的に月8000円削減できました。正直、この作業めちゃくちゃ大変でしたけど、やってよかった。
同じような状況のエンジニアって結構多いと思うんで、今回は自分の失敗と工夫を共有します。
なぜ生命保険は「更新型」で破綻するのか
おかしいなぁと思ったのは、保険料が5年ごとに上がっていくんです。30代で月12000円だったら、50代になったらどうなるんだろう…って恐怖を感じました。
実はね、日本の生命保険は大きく分けて2パターンあるんですよ。
更新型保険
これが曲者です。一定期間ごと(5年・10年)に自動更新されるんですけど、その時点での年齢で再計算されるから、どんどん保険料が上がっていく。ネット広告で安い保険料を見かけるのは、大体コレ。加入時30歳なら月2000円だけど、35歳更新時には月3500円みたいな感じですね。
全期型(掛け捨て)保険
こっちは加入時の保険料で生涯固定。割高に見えるけど、実は長期で見ると安いんですよ。
僕が入ってた保険を見直したら、更新型で「あと10年で月20000円超えるな…」みたいな状況だった。それで「待てよ、今変えたら…」と思い立ったわけです。
「必要保障額」を計算する地味な作業
これが本当に大事だったんですけど、むやみに大きな保障額を選んじゃダメなんです。統計的に、日本人の生命保険は過剰に入りすぎてるらしい。
めんどくさいけど、自分の必要保障額を正確に計算したんですよ。
必要保障額 = (遺族の年間生活費 - 遺族の年間収入 - 貯蓄) × (平均寿命 - 現在年齢)
これを自分の数字で埋めると、こんな感じになりました。
現在の状況:
- 年齢:33歳
- 配偶者:いない(独身)
- 親への扶養義務:なし
- 貯蓄:800万円
- 退職金予定額:1500万円(推定)
このパターンだと、正直なところ死亡保険は最小限でいいんですよ。親への返済とか、葬儀費用(150万円くらい)があれば、基本的には困らない。
ただし、会社員か個人事業主かで全く変わるんです。自分は本業で会社員、副業で個人事業やってるので、両方のケースを考えました。
| 職業形態 | 保障背景 | 必要保障額 |
|---|---|---|
| 会社員時代 | 退職金あり(1500万円)、遺族年金あり | 500万円 |
| フリーランス移行予定 | 退職金なし、遺族年金なし、事業継続費用必要 | 1000~1500万円 |
このシミュレーションで「あ、今入ってる2000万円の保険、オーバーキルだ」って気づいたわけです。
実際の見直し:何を残して何を捨てたか
めんどくさいけど、Excelで比較表を作りました。このデータは2026年5月時点の実際の商品です。
| 保険タイプ | 保障額 | 月額 | 更新時料金予定 | 総コスト(30年) | 選択 |
|---|---|---|---|---|---|
| A社 更新型 | 2000万 | ¥12,000 | 50歳時¥18,000 | ¥5,040,000 | ❌ 廃止 |
| B社 全期型 | 1000万 | ¥4,500 | 変わらず | ¥1,620,000 | ✓ 乗り換え |
| C社 定期保険 | 500万 | ¥1,200 | 10年更新 | ¥540,000 | ✓ 検討中 |
| 医療保険 | - | ¥3,500 | 増加あり | ¥1,260,000 | ❌ 別会社へ |
実際に動いた話をすると、こんな流れで進めました。
1. 既存の更新型を解約
まず電話したんですけど、「解約したら損ですよ」って引き止められました。正直メンタル削られる…。でも計算は嘘つかないので、淡々と進めました。
2. 全期型に乗り換え(B社)
SBIのオンライン保険を選びました。加入手続きがめちゃシンプルなんですよ。健康診断がないから、2週間で審査完了。これで月4500円で1000万円の保障が手に入ります。30年で考えると、旧保険と比べて320万円得する計算ですね。
3. 医療保険を独立させた
これは盲点でした。死亡保険と医療保険が一体化してる商品だったんですよ。セット割で見かけ上は安いんですけど、医療保険の更新も一緒に高くなってる。だから医療保険だけ別会社(楽天生命)に変更。月2000円で十分です。理由は以下の通り:
- 高額療養費制度がある(月9万円程度が自己負担上限)
- 貯蓄が800万円あるので、長期入院でも対応可能
- 給付金より「がん保障特約」が欲しい(これは別途検討)
4. 捨てた保障
こっちは減らしたのか、廃止したのか迷いましたけど、「学資保険」は完全に廃止。子ども予定がないのに何やってんだって。月2000円 × 18年 = 43万円のムダでした。
見直しで引っかかった「落とし穴」3つ
正直に失敗したこともあります。
①:健康診断の告知書がめんどい
新しい保険に加入するときに「過去3年の健康診断結果」を提出させられたんです。がん検診も含めて。会社の健康診断データはあるけど、個人で記録してない箇所が何個かあって…。
対策は簡単。保険加入する前に、健康診断を済ませておく。オンライン完結の全国版健康診断サービス(YMCA)を使いました。3000円で終わるんですよ。
②:告知義務は超シリアス
これビビったんですけど、過去の病歴で「医者に診てもらったけど記録に残ってない」みたいな曖昧な部分があったら、絶対に伝えておくべき。後から判明すると保険金が出ない可能性あります。めんどくさい話ですが、自分の健康履歴をスプレッドシート化して整理しました。
③:口座振替が意外と手間
新しい保険の振替開始に1ヶ月かかるんですよ。旧保険の最後の引き落としと新保険の初回引き落としがズレるから、その間銀行残高を気にしないといけなかった。
対策は以下。銀行口座を「生活費」と「保険・固定費」で分けてる(4か月前の記事で書いた固定費削減戦略参考)。そうするとこの種の引き落としズレは気にならなくなります。
個人事業主化への備え
2026年中にフリーランスになる予定なんで、そのときの保険も念頭に置いて見直してます。
会社員→フリーランスで変わることって、結構大きいんですよ。下の表を見ると、いかに会社員が守られてるかが分かります。
| 項目 | 会社員 | フリーランス |
|---|---|---|
| 退職金 | あり(1500万円見込み) | なし |
| 遺族年金 | あり(配偶者・子) | なし |
| 健康保険 | 組合健保 | 国民健康保険(自分で払う) |
| 年金 | 厚生年金 | 国民年金基金(自分で加入) |
これ見ると、フリーランスになったら死亡保障は最低でも1500万円必要ですね。親への恩返しと、事業途中の清算費用考えると。
今は「定期保険1000万円」と「全期型1000万円」を組み合わせる戦略を検討中。更新時に保障を足せる柔軟性が欲しいんですよ。
結果:月5000円削減,でも損したこと
現在の月額保険料の推移を見ると、こんな感じです。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 死亡保険(更新型/全期型) | ¥12,000 | ¥4,500 |
| 医療保険(一体/独立) | 含まれている | ¥2,000 |
| がん特約(検討中) | なし | ¥500(予定) |
| 合計 | ¥12,000 | ¥7,000 |
削減額は月5000円(年6万円)。あ、見出しで月8000円って書いたのは、学資保険も含めた額だった。申し訳ない。正確には月5000円です。でも30年で考えると180万円浮くんですよ。馬鹿にできない。
ただ、損したこと:
さっきの更新型保険、解約するときに「解約返戻金」がほぼゼロだったんですよ。つまり、これまで払った保険料がパーになったってことです。「あと1年待ってから解約したら返戻金が出た」って後から気づいた。悔しい。
対策は単純。保険解約前に、解約返戻金の計算を絶対やる。ネットで簡単に出せます。
次のステップ:がん保険と就業不能保険
ここからが個人的に迷ってるところなんですけど、死亡保険だけじゃなく、「生きてるときの保障」も考えるべきだと思い始めました。
特に気になるのは:
- がん保険:罹患率が30代男性で1/500くらい。親世代で何人か見てるので、対岸の火事じゃない
- 就業不能保険:これはマジで大事。1年間働けないとしたら、生活どうする?
フリーランスになると、病気で休業 = 収入ゼロなんで。月10万円くらいの就業不能保険に入ろうかなと検討中です。ただし保険料が月4000円くらいするので、今は貯蓄でカバーできる範囲内では必要ないと判断してます。
まとめ
生命保険の見直しで気づいたのは、「みんなが入ってるから」「営業に言われたから」という理由では、ぜったいダメってことです。特に更新型保険は、新規加入時は安く見えるけど、20年30年スパンで見たら大損する仕組みになってます。
次のアクションとしては、以下の5ステップがおすすめです:
1. 自分の必要保障額を計算する
遺族の生活費、葬儀費用、事業がある場合は事業継続費用。Excelで一度やると、目安が見える。やる価値ありですよ。
2. 更新型 vs 全期型を比較
特に30代・40代なら、全期型の方が長期的には圧倒的に安い。保険料シミュレーターで30年分の総額を計算する癖をつけましょう。
3. 独身・既婚・子ありで全く変わる
このブログ読んでくれてるエンジニアは独身の人も多いと思うけど、その場合の必要保障額は本当に最小限でいい。配偶者・子がいるなら要再検討ですね。
4. 医療保険と死亡保険は分ける
セット販売は見かけ上の割安感。実際には両方更新時に高くなるので、独立した方が明確です。
5. フリーランス化を視野に
会社員→個人事業への転換を考えてるなら、保険の見直しはそのタイミングがベスト。退職金が出ることを前提に保障額を設計できるから、後々の調整が楽になります。
正直、保険は「つまらない」作業です。でも家計管理において、固定費の中でもかなり大きなウェイトを占めるもんで。ここを30分真面目に考えるだけで、年単位で見たら数十万円レベルの最適化ができる。
ITエンジニアとしてのスキルを使えば、Excelで複数パターンのシミュレーションも簡単だしね。やる価値ありますよ。