糖質制限3ヶ月で8kg落とした話|最初の2週間で盛大に失敗した経験も正直に書く

「血糖値が境界域」と言われて始めた糖質制限。いきなりケトジェニックで体調を崩した失敗談から、80kg→72kgに成功した方法まで。同じ轍を踏まないでほしくて書きました。

去年の秋、健康診断で「血糖値が境界域」と言われたのがきっかけだった。30代後半になって座りっぱなしの仕事が続き、気づいたら体重が82kgになっていた。

最初は「糖質制限ってどうせ続かないやつでしょ」と正直半信半疑だった。でも血糖値の数値を突きつけられてからは本気になって、文献を読み漁り、2025年11月から約3ヶ月間ガチで実践した。結果、80kg→72kgで8kg減。今年の健康診断では血糖値も正常域に戻った。

ただ、最初の2週間は盛大に失敗して体調を崩した。「糖質ゼロ」を目指してケトーシス手前まで追い込んだら、頭痛と強烈な倦怠感で仕事にならなかった。あれはきつかった。同じ失敗をしてほしくないので、うまくいった方法と失敗の両方を正直に書く。

ちなみに体を動かすことについては以前書いたITエンジニア向け自宅筋トレメニューも参考にしてほしい。糖質制限と筋トレはセットで考えると効果が全然違う。

そもそも「正しい糖質制限」とはどのレベルを指すのか

糖質制限って一言で言っても、実はグラデーションがかなり広い。2026年時点で一般的に語られるのは以下の3つのレベルだ。

レベル1日の糖質量別称向いている人
ゆるい(ロカボ)70〜130gロカボ食初心者・継続重視
標準40〜70gスタンダード糖質制限体重管理・血糖値改善
ストリクト20g以下ケトジェニック短期集中・医療的目的

僕が最初に失敗したのは「いきなりケトジェニック」を目指したからだ。白米・パン・麺類を一切やめて、糖質20g以下を目指した。結果、2日目から頭が割れるように痛くなり、コードレビューどころじゃなかった。

2026年の栄養科学の知見では、健康な成人が急激にケトーシス状態に入ると「ケトフル」と呼ばれる症状が出やすいことが確認されている。頭痛・倦怠感・集中力低下・睡眠の質悪化がセットでくる。エンジニアとして認知パフォーマンスを維持しながらダイエットしたいなら、いきなりケトジェニックは正直おすすめしない。

自分が落ち着いたのは「標準レベル」、1日50〜60gの糖質量だった。白米を半分にして、菓子・清涼飲料水・白パンを完全にカットする。このくらいが僕には現実的だったし、なにより仕事しながら続けられた。

何を食べてよくて、何を避けるべきか

「糖質制限 = 何も食べられない」と思いがちだけど、実際に3ヶ月やってみると、食べられるものの多さに驚いた。最初のイメージとだいぶ違った。

積極的に食べたもの

卵は本当に最強だった。コスパ良し・タンパク質豊富・調理簡単の三拍子。在宅勤務でランチに卵2個のオムレツ+サラダを毎日食べてたけど、全然飽きなかった。以前書いたエンジニアの10分時短レシピにも卵を使ったレシピが何個かあるので、食事のバリエーションに困ったときは参考にしてほしい。

肉・魚は基本的に制限なし。ただし、揚げ物の衣や市販の調味料に糖質が思ったより多く含まれているのが盲点だった。焼肉のタレ大さじ1杯に糖質が約7〜9g入っていたりする。最初はこういう「隠れ糖質」を全然意識してなくて、なかなか体重が動かない時期があった。地味に痛い落とし穴だ。

豆腐・納豆・豆類も優秀。特に納豆は毎朝食べていた。糖質が低くて食物繊維も豊富で、腸内環境が整ってくるのが体感できた。

避けたもの

白米・パン・麺類はわかりやすい。問題はジュース・果物・根菜類だった。りんご1個に糖質約35g、にんじん1本に約10g。これを知らずに「野菜だから大丈夫」と食べ続けていた最初の2週間は全然体重が落ちなかった。

コンビニのプロテインバーも落とし穴が多い。「高タンパク」を売りにしているものの、甘みをつけるために糖質が1本で20〜25g入っているものが普通にある。成分表示を確認する習慣が最初の1ヶ月で完全に身についた。これは正直、糖質制限を始めてよかった副産物のひとつだと思っている。

3ヶ月の体重推移と実感

実際の体重推移をグラフで可視化するとこんな感じだった。

xychart-beta
  title "3ヶ月間の体重推移 (kg)"
  x-axis [11月第1週, 11月第2週, 11月第3週, 11月第4週, 12月第1週, 12月第2週, 12月第3週, 12月第4週, 1月第1週, 1月第2週, 1月第3週, 1月第4週]
  y-axis "体重 (kg)" 68 --> 84
  line [82, 81.2, 80.5, 79.8, 79.1, 78.3, 77.6, 76.9, 76.0, 75.1, 73.8, 72.0]

最初の2週間で約1.5kg落ちたのは、正直ほとんど水分だと思う。糖質を減らすとグリコーゲンが消費され、グリコーゲン1gあたり約3〜4gの水分が一緒に排出される。「最初の急減は水」と知っていたので焦らずに済んだ。

本当に脂肪が落ち始めたと実感したのは3週目以降。1週間で0.5〜0.8kgのペースで落ちていった。このペースが2026年の標準的な糖質制限の「健全な脂肪燃焼ペース」と一致している。月2〜3kg以上急激に落とそうとすると筋肉量低下のリスクがあるので、焦らないことが大事だ。

体感で変わったこと

体重以外で一番嬉しかったのが「食後の眠気がなくなった」こと。白米をがっつり食べた後のランチ後の集中力低下、エンジニアなら誰でも経験あると思う。あれが糖質制限を始めてから3週間でほぼ消えた。午後の集中力が全然違う。コードレビューの質が上がった気すらしている(笑)。

それから睡眠の質も改善した。寝つきが良くなって、中途覚醒が減った。これはエンジニアの昼寝術2026でも書いてあるが、血糖値の安定は睡眠の質に直結する。

PFCバランスの具体的な設計方法

PFCバランスの基本的な計算方法は以前PFCバランス計算方法で詳しく書いたのでそちらに譲るが、糖質制限をやるにあたって特に意識したポイントを補足しておく。

糖質制限中に一番失敗しやすいのが「タンパク質不足」だ。糖質を減らすと脳のエネルギー源が不足気味になる。そこでタンパク質と脂質でエネルギーを補う必要があるが、このとき「タンパク質を増やさずに脂質だけ増える」食事になりがちだ。

僕の場合、1日の目標を以下に設定した。

通常時糖質制限後
タンパク質 (P)160g = 640kcal(32%)160g = 640kcal(38%)
脂質 (F)80g = 720kcal(36%)90g = 810kcal(48%)
糖質 (C)160g = 640kcal(32%)50g = 200kcal(12%)
合計2000kcal1650kcal

タンパク質は「体重(kg)×2g」を目安にした。最初の1ヶ月はこれが全然足りていなくて、ぼんやりした感じが抜けなかった。意識してプロテインや卵・肉を増やしたら、コンディションが安定した。

1週間の食事ルーティン

正直、毎食考えるのが面倒になってきたので2週目からはルーティン化した。シンプルにしてしまった方が続く。

flowchart LR
    A[朝食] --> B[卵2個\n納豆1パック\nサラダ]
    C[昼食] --> D[鶏胸肉か\nサバ缶\n+豆腐]
    E[夕食] --> F[肉か魚\n野菜炒め\n白米は小盛り半量]
    G[間食] --> H[ナッツ20g\nチーズ\nプロテイン]

白米を完全にやめると「食事の楽しみが減りすぎてストレスになる」という問題があった。うちはもともと白米文化の家庭なので、完全カットは心理的にきつかった。「半量」に落ち着いたのは正直この妥協の結果で、それが逆に続けられた理由だと思う。ストイックにゼロにする必要はないし、ゆるいルールの方が長続きする。

糖質制限の落とし穴と2026年の最新知見

3ヶ月やってみて「これ知らなかったら失敗してたな」というポイントを正直に書いておく。

落とし穴①:便秘

糖質制限を始めて1週間で便秘になった。原因は食物繊維の不足。白米・パンを減らした分、他の食物繊維源(野菜・きのこ・海藻)を意識的に増やさないと腸内環境が一気に悪化する。キャベツ・ブロッコリー・ほうれん草を毎食入れるようにしたら1週間で解消されたけど、最初の1週間はかなりしんどかった。

落とし穴②:外食の難しさ

これは本当に困った。ランチで同僚とラーメン屋に行ったとき、「糖質制限中なので」と言い続けるのが地味にしんどかった。2026年はコンビニや外食チェーンでも「低糖質メニュー」が増えているので以前より選択肢は増えたが、それでも飲み会の席では完全に制限するのは現実的じゃない。

僕が落ち着いたのは「外食は7割ルール」。外食のときは無理に糖質ゼロを目指さず、7割減らせれば良しとする。完璧主義でやると外食のたびにストレスがたまって続かない。個人的にはこのルールを決めてから気持ちがかなり楽になった。

落とし穴③:筋肉量の低下

2026年のスポーツ栄養学の研究では、糖質制限単独で実施した場合、体重は落ちても筋肉量が一緒に減るケースが報告されている。脂肪だけ落とすには、レジスタンス運動(筋トレ)とタンパク質の十分な摂取が必須だ。

僕は週3回の自宅筋トレを並行したことで、体脂肪率は-4.2%落ちつつ、筋肉量はほぼ維持できた(体組成計の数値ベース)。糖質制限だけで体重を落とそうとすると、見た目が「ただ痩せた感じ」になって代謝も落ちる。これは正直まだ個人差が大きくて自分のデータ1点だけでは断言できないけど、運動と組み合わせた方がパフォーマンスを保てる実感はある。

落とし穴④:リバウンドリスク

糖質制限を終了するとき、急に元の食事に戻すとリバウンドしやすい。以前書いたエンジニアのリバウンド防止でも詳しく触れたが、「終了の仕方」が継続以上に重要だ。3ヶ月後の今は「標準レベル」から「ロカボレベル(70〜130g)」に緩めて維持フェーズに入っている。体重は72kgをキープ中。

pie title 3ヶ月で達成した体組成の変化
  "体脂肪量減少 (4.2kg)" : 52
  "水分・グリコーゲン減少 (2.5kg)" : 31
  "除脂肪体重の変化 (1.3kg)" : 17

正直、この数値の正確性は体組成計の精度に依存しているので過信は禁物だけど、傾向としては「脂肪が主に落ちた」感触はある。

まとめ

3ヶ月の糖質制限で学んだことを正直にまとめるとこうなる。

要点:

  1. いきなりケトジェニックは危険。まずは1日50〜60gの標準レベルから始めるのが現実的で継続しやすい
  2. 隠れ糖質に注意。調味料・コンビニ食品・果物の成分表示を最初の1ヶ月は徹底的に確認する習慣をつける
  3. タンパク質は体重(kg)×2gを目安に。削った糖質カロリーをタンパク質で補わないと筋肉が落ちてパフォーマンスが下がる
  4. 外食は完璧主義にならない。「7割減らせれば良し」のゆるいルールが長続きの秘訣だった
  5. 筋トレとセットで実施する。糖質制限単独より、週2〜3回のレジスタンス運動を組み合わせた方が体脂肪だけ落ちる

次のアクション:

  • まず1週間、食事の糖質量をスマホアプリで記録して現状把握から始める(「あすけん」「カロミル」あたりが使いやすい)
  • 白米を「ゼロ」にするのではなく「半量」に減らすことから試してみる
  • PFCバランスの詳細設計はPFCバランス計算方法も参照

皆さんは糖質制限を試したことありますか?特に「途中でやめた理由」があれば、コメントで聞かせてほしい。失敗パターンを増やしていくと精度が上がる気がしている。

U

Untanbaby

ソフトウェアエンジニア|AWS / クラウドアーキテクチャ / DevOps

10年以上のIT実務経験をもとに、現場で使える技術情報を発信しています。 記事の誤りや改善点があればお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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