深夜のコード作業で飯を忘れていた僕が、月15時間を作り置きで取り戻した話
集中力が落ちるのは栄養不足のせい。データを取って気づいた『食事管理の仕組み化』で、月15時間の準備時間と午後の集中力を同時に手に入れました。
深夜コード中の「あ、飯か」が消えた日
正直、去年まで僕の食事って悲惨でした。深夜のコーディング中に「あ、飯食ってない」って気づくのが日常で、結果としてコンビニの唐揚げとか袋ラーメンでしのいでました。集中力もメチャクチャ落ちるし、体もダルくなる。同僚に「エネルギー管理もコード管理と同じですよ」って言われて、その時点では「は?」って感じだったんですが。
そこからデータを取り始めてみたんです。食べる時間帯・内容・その後の集中力を記録してみたら、昼食後2時間が最も集中力が低下しやすいってのが見えてきた。で、試しに作り置きおかずを導入してみたら、月15時間くらい食事準備の時間が浮いて、それ以上に午後の集中力が戻ってきたんですよね。
最初は「調理スキルゼロ問題」で挫折した
作り置きって聞くと、ちょっと料理スキルが必要だと思ってました。だから最初は失敗しまくってます。
やったことないレシピを見て作ったら、味付けが濃すぎたり、3日目にはネチョネチョになってたり。そもそも日曜日に3時間かけて10種類作ろうとしたから、途中で投げ出してました。
だから今はシンプルな原則に落とし込んだんです。メイン・サイド・ご飯の3層構造にして、毎週のスケジュールを固定しました。
- 月曜日夜:火を通すメイン2種類(鶏むね肉の塩焼き、豚ロースの生姜焼き)
- 木曜日夜:サイド3種類(ブロッコリーのペペロンチーノ、人参のきんぴら、小松菜のナムル)
- 土曜日午後:ご飯とタンパク質だけ準備(玄米を4合、卵焼き10個分)
メイン・サイド・ご飯のテンプレート化することで、レシピ選びの時間も、判断の疲労も消えました。毎回同じ材料だから、買い物リストもコピペで済む。
実装してる調理フロー:
graph TD
A["【月曜夜:30分】"] --> B["鶏むね肉2枚<br/>塩・コショウ → 200℃ 20分焼く"]
A --> C["豚ロース4枚<br/>本みりん・醤油漬け → フライパン5分"]
B --> D["冷める間に容器に詰める"]
C --> D
D --> E["冷蔵庫へ(5日間OK)"]
F["【木曜夜:20分】"] --> G["ブロッコリー小房<br/>60秒ボイル → ニンニク・唐辛子オイルであえる"]
F --> H["人参千切り<br/>醤油・みりん・鷹の爪で炒める(3分)"]
F --> I["小松菜<br/>茹でて → ゴマ・醤油・塩"]
G --> J["土曜まで保持"]
H --> J
I --> J
K["【土曜午後:15分】"] --> L["玄米を炊く(自動)"]
K --> M["卵焼き器で10個分"]
これだけです。難しい技術は一切ない。ただ**「型を作った」だけ**なんですよ。
データで見えてきた「月15時間削減」の内訳
ここが大事なんですが、単純に調理時間が減ったんじゃなくて、思考時間が消えたんです。
| タスク | 従来(毎日) | 仕組み後 | 削減 |
|---|---|---|---|
| 「何食べようか」を考える | 5分 × 30日 | 0分 × 30日 | 150分 |
| 買い物リスト作成 | 10分 × 4回 | 3分 × 4回 | 28分 |
| 調理(食事ごと) | 20分 × 30日 | 0分 × 26日 | 520分 |
| 後片付け整理 | 10分 × 30日 | 5分 × 6日(調理日のみ) | 270分 |
| 合計 | 18.5時間 | 2.5時間 | 16時間 |
わかりやすくグラフにするとこんな感じ:
xychart-beta
title 月間食事関連タスク時間
x-axis [従来, 仕組み後]
y-axis "時間" 0 --> 20
line [18.5, 2.5]
ほぼ毎日90分の削減がコンスタント。これ、月換算すると15時間弱。これってコード書く時間に変換すると、FeatureOneくらいのタスク丸ごと浮く量なんですよ。
でも「飽き」は避けられない。その対策
同じおかずを5日食べてると、さすがに飽きます。そこで最初は週2パターン作ろうとしたんですが、それは失敗。準備時間がまた増えてしまった。
今は**「同じメイン・別のシーズニング」に変えてます**。基本的な食材は同じだけど、味付けを週ごとに変えることで「別の食事」に見えるようにしたわけです。
【A週:ベース鶏むね肉】
月:塩焼き → 玄米+醤油
火:そのまま使って → サラダに乗せる
水:細切り → 蕎麦のトッピング
木:残りは冷凍
【翌週:同じ鶏むね肉、別の味付け】
月:生姜焼きタイプ
火:照り焼き
水:柚子胡椒風
シーズニングを変えるだけで「別の食事」に見える。これはコード設計で言う**「共通部分を切り出して、インターフェース経由で組み合わせる」**みたいな感じですね。
「完璧に続く」じゃなく「仕組みで続く」にした理由
正直、毎週完璧に作るのは無理です。仕事が忙しい週とか、金曜日に出張とか。だからルール化しました:
- 月曜日に作れなかった → 木曜日に2種類作る(その時点で4日は持つ)
- 月曜・木曜両方ミス → 金曜夜に鶏むね肉焼くだけ
- 土曜日のご飯準備もできない → 玄米だけ前夜に炊く(朝でいい)
「継続率90%」じゃなく「カバー率100%」にしたんです。何か作れてれば、その時点で深夜コンビニに走る確率ってほぼゼロになるから。
これってインシデント対応の冗長性設計と同じロジック。単一の完璧なシステムじゃなく、複数の不完全なフォールバック。人間も機械も、それで初めて安定稼動するんですよ。
食材選び:「安定供給」と「栄養」のバランス
毎週同じ食材を使うので、スーパーでの選択も自動化しました。
| カテゴリ | 食材 | 週単価 | 備考 |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 鶏むね肉(2枚・100g/枚) | 198円 | 最も安定 |
| 豚ロース(4枚・60g/枚) | 280円 | 味付け用 | |
| 卵(L 10個) | 220円 | サイド兼備 | |
| 野菜 | ブロッコリー | 98円 | 冷凍化検討中 |
| 人参(3本) | 198円 | 常温保存可 | |
| 小松菜(2束) | 148円 | 水菜で代替可 | |
| 調味料・油 | 玉ねぎ・ニンニク | ストック | 半月持つ |
| オリーブオイル | 2ヶ月/本 | 初期投資のみ |
週あたり1200円程度。1食あたり170円くらい。ここにご飯(玄米20円/食)と卵焼き(10円/食)が加わって190円/食。
コンビニの唐揚げ弁当(500円)と比べたら、3食分の値段です。タンパク質量も、栄養バランスも段違い。地味に家計にも優しい。
コード品質と同じで「デバッグサイクル」が大事
3週目で気づいたんですが、金曜日の夜に「今週何が余ってるか」をチェックするのが重要。
【金曜チェックリスト】
□ 鶏むね肉あと何食残ってる?(腐る前に食べきる)
□ 冷凍庫の余り食材は?(来週の木曜に使える)
□ 味に飽き度はどれくらい?(来週のシーズニング決め)
□ 土曜日のご飯準備は余裕あり?
□ 調味料の消費量は想定通り?
こうすることで「無駄」と「詰まり」の両方を防げます。バグ修正と同じで、小まめにチェックすることが後々の負債を防ぐんですよ。
実装して3ヶ月後の体の変化
ここまで時間の話をしてきましたが、実感としては体が変わった。
血液検査で血糖値が安定し始めて、特に食後2時間の低下がなくなった。Garmin見てると深夜の心拍変動(HRV)も改善してる。集中力が続く時間が3時間から5時間に延びました。
コード品質の指標で言うなら、バグ密度が下がった。これは多分、単なるエネルギー管理。人間も機械も「電源管理」が全てなんですよ。
他のチームメンバーへの展開
最近、何人かが「どうやってんの?」って聞いてくるようになったので、簡単なドキュメント化しました。テンプレート化して共有したら、同僚2人がやり始めてます。
1人は「朝昼を作り置きで固定して、夜だけ自炊」みたいに自分たちなりにアレンジしてて。別の人は「月1回だけ作って冷凍」という選択肢を取ってた。
これが大事で、「型を提供する」だけで、各自が最適化していく。これって OSS コントリビューションのライブラリ設計と一緒。完全な解決方法じゃなく、「拡張可能な基盤」を用意する。そしたら、みんなが勝手に進化させていく。
正直な困ってる部分
まだ完璧じゃないんです。実装して気づいた制限もある。
- 季節による食材変動:冬の野菜と夏で値段が倍違う。今は単純に「季節ごとに野菜2種類入れ替え」で対応してるけど、もっと自動化したい
- 予期しない外出:出張が入ると作り置きが腐る。これはもう、割り切ってる。予備資金として冷凍ストックは持つ
- テイストの多様性:和風中心だから、たまに洋風・エスニック入れたい。でもそれやると複雑度が上がる
ここら辺はトレードオフですね。完璧さを求めると、また「思考時間」が戻ってくる。今は80点で充分、って状態です。
まとめ
作り置きおかず。実は料理スキルの問題じゃなく、「何を」「いつ」「どう」の3つを先に決めてしまうこと。これを仕組み化すると、毎日の判断が消えて、時間も体調も安定します。
重要なのはこの3点:
- メニューを月ベースで決めて、ローテーション化する(毎週同じ食材×シーズニング変更で飽き対策)
- 調理を集中して行い、判断時間を削る(月1.5時間×4回=月6時間のコアタスクに圧縮)
- 完璧を目指さず、カバー率100%を目指す(何か作れてれば、深夜コンビニ0%)
個人的には、これって仕事のプロセス設計と変わんないんですよ。人間も機械も、ルーチンとフォールバックの組み合わせで、初めて安定稼動する。
エンジニアって「効率化」が好きなので、ぜひ自分たちの食事ルーチンにも応用してみてください。月15時間浮くって、それなりのインパクトですから。